yori-pono はじめに：結婚してから、心が迷子になっていると感じるとき
結婚してから、ふと気づくと
「私の人生、こんなはずじゃなかったのに…」と
心の中でつぶやいてしまうことはありませんか。
夫との関係。
家族の問題。
これから先の自分の人生。
どこから手をつけていいのか分からなくなって、
自分の心だけが、ぽつんと迷子になっているような感覚──。
こころのねっこ相談室 よりぽのは、
かつて、絶望迷子に陥った私自身の気持ちから始まりました。
「もう立ち上がれないかもしれない」と感じていた頃の私が
少しずつ風にふれ、ことばに救われ、
人のあたたかさに支えられながら回復していった。
その経験が、よりぽのという“根っこ”のはじまりです。
いま、よりぽのがイメージしている支援の全体像を、
私は「めぐりの系譜（けいふ）」と呼んでいます。
誰かの心にそっと風が渡り、
そこで生まれたやさしさや気づきが、
また次の誰かへと静かに受け渡されていく──。
その姿をたとえるなら、１本の樹。
根（ね）があり、幹（みき）が伸び、
枝（えだ）が広がり、やがて空（そら）へとひらけていく。
そんな「支援の樹」です。
よりぽのの「支援の樹」と“めぐりの系譜”
よりぽのにご相談に来られる方の多くは、
この１本の樹のどこかの層に、ゆるやかに重なっています。
・ 根（ね）：「結婚して絶望迷子になっている」
・ 幹（みき）：「夫との関係で悩んでいる」
・ 枝（えだ）：「家族の問題に疲れている」
・ 空（そら）：「再出発したい50代女性」
いちばん下の根（ね）が「絶望迷子」の層。
そこから幹・枝・空へと、支援のテーマが広がっていくイメージです。
今回は、それぞれの層にいる方の「心のことば」と、
そこに寄り添う「よりぽのからのメッセージ」を
ギュッと凝縮してお届けします。
「もしかしたら、私のことかも・・」と感じるところがあれば、
そっと自分の心をなでるような気持ちで読んでみてくださいね。
根（ね）：結婚して絶望迷子になっている
心のことば
- 「私の人生、こんなはずじゃなかったのに…」
- 「ここにいていいのかどうかさえ、もう分からない」
- 「誰にも言えない。泣き言を言ったら、全部壊れてしまいそう」
結婚生活の中で、長いあいだ自分の気持ちを後まわしにしてきた結果、
ある日ふと、心が深い森の中で迷子になっていることに気づく──。
よりぽのの“めぐりの系譜”のいちばん根っこには、
そんな「絶望迷子になっている」心の声があります。
よりぽのからのメッセージ
ここは、「もうおしまいだ」と感じてしまう心の声を、
いったんそのまま受けとめる場所です。
誰が悪いかを決めることよりも、
まずは「あなたの痛みがどこにあるのか」を
一緒に見つけ直していきます。
絶望迷子になってしまった心の地図を、
二人でそっと広げて、
少しずつ“風通し”を良くしていくように、
出口へ向かう道すじを探していきましょう。
気づいたら後まわしになっていた、あなたの心へ。
ここは、そっと自分の呼吸を取り戻すための場所です。
幹（みき）：夫との関係で悩んでいる
心のことば
- 「話し合っても、いつも同じところで止まってしまう」
- 「そもそも、まともに話し合えない」
- 「私ばかり我慢している気がするのに、うまく言えない」
- 「離れる勇気も、続ける決心もつかないまま、心だけがすり減っている」
よりぽのからのメッセージ
パートナーとの関係に悩んでいるとき、
「私が悪いのかな」「もっと我慢すべき？」と
自分のなかでせめぎ合ってしまうことがあります。
よりぽのでは、善悪を決める場ではなく、
あなたの心がどんな安心を求めているのかを
ていねいに言葉にしていくことを大切にしています。
その先に、
「これなら、いまの私でも選べるかもしれない」と感じられる
小さな選択肢を、一緒にみつけていきましょう。
枝（えだ）：家族の問題に疲れている
心のことば
- 「子ども・夫・親……みんなの『間』でつぶれそう」
- 「本当は『大丈夫？』って誰かに聴いてほしい」
- 「休みたいのに、止まり方が分からない」
よりぽのからのメッセージ
家族の誰かが苦しんでいるとき、あるいは何か課題があるときに
いちばん自分を後まわしにしてしまうのが
「支える側」にある立場の人かもしれません。
ここでは、家族のこともお聴きしながら、
同時に“あなた自身の心の疲労”にも
そっと風を通すように、あたたかく光をあてていきます。
「支える人」としてだけでなく、
「一人の人」としての回復と安心を、
一緒に整えていきましょう。
空（そら）：再出発したい50代女性
心のことば
- 「このまま終わりたくない。だけど、何から始めていいのか分からない」
- 「若いころの自分と今の自分の差を考えると、胸がきゅっと苦しくなる」
- 「あと何年、自分の心をごまかしながら生きればいいんだろう」
よりぽのからのメッセージ
人生の折り返し地点をこえて、
からだや環境の変化も感じやすくなる50代。
あらためて自分のこれからを考えたとき、
「もう遅いのかな」と戸惑うこともあるかもしれません。
よりぽのでは、
「ここまでの物語」を一緒に振り返りながら、
これから数年〜十年を
どんな心の状態で歩いていかれたいか
ゆっくり一緒に描いていきます。
一歩の大きさではなく、
「いまのあなたのペース」で進める再出発を応援します。
もし、このどこかに少しでも重なるなら
ここまで読んでくださって、
そっとうなずきたくなるところがあったでしょうか。
もし、「あれ、もしかして私のことかも」と感じる層が
ひとつでもあれば、
あなたの心はきっと、
「本当の気持ちに風を通してほしい」と
静かにサインを送っているのかもしれません。
いますぐ相談でなくても、大丈夫です。
- ブログ「よりぽの便り」を、すこし遡って読んでみる
- インスタグラムの投稿を、気になるところだけ覗いてみる
そんな小さな一歩からでも、
心の地図はゆっくり描き変わっていきます。
「気づいたら後まわしになっていた、あなたの心へ。
ここは、そっと自分の呼吸を取り戻すための場所です。」
あなたの心のどこかに、そっと風が通り抜けますように。
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